ソフトバンクとイスラエルのGilat Satellite Networksは2月16日、通信衛星を利用したLTE高速無線中継回線の実用化に向けた検証試験に成功したと発表した。

両社は、Gilatが提供する高速衛星通信システム「SkyEdge II-C」の開発に、企画段階から協力。伝送路に衛星通信を利用することで、固定通信や移動通信の設備の建設が困難な地域でも効率の良い移動通信サービスを目指し、従来の衛星通信では実現が難しかった100Mbps以上の通信速度を達成したという。なお、実験の速度計測は、実際に携帯端末を利用して、FTPのダウンロード試験によって行われた。

山間部や離島などでも安価・短期間でLTEサービスを提供できるようになるため、ソフトバンクだけでなく、米国子会社であるSprintのネットワーク展開でも活用を進めていく予定。2016年中に商用環境でサービス提供を目指すという。