X線天文衛星「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機が2月17日早朝、ついに射点に姿を現した。衛星側の作業の遅れにより、予定より15分ほど遅く機体移動が開始。大型ロケット組立棟(VAB)から第1射点まで、500mほどの距離を約30分かけて移動した。打ち上げは同日17時45分に実施される予定だ。

左が大型ロケット組立棟(VAB)で右が第1射点。距離はおよそ500m

5時15分ころ移動を開始。VABの中からゆっくりと機体が出てきた

フェアリング。この内部にX線天文衛星「ASTRO-H」が格納されている

移動速度は時速2kmほど。機体と一緒に歩いている人影が見える

射点に移動したH-IIAロケット30号機。打ち上げが5日延期されていた

段間部のミッションマーク。ASTRO-Hの愛称は打ち上げ後に発表される

H-IIAも区切りの良い30機目。MHIとしても移管後20機目の節目となる

固体ロケットブースタ(SRB-A)は2本。最もポピュラーな202型だ

本日の種子島宇宙センターの天候は曇りの予報。時には青空が広がり、時には大粒の雨が降るなど、変わりやすい天候となっているが、打ち上げのときには晴れてくれることを期待したいところだ。なお打ち上げ延期の原因となっていた強風は、ようやく収まってきており、特に支障は無さそう。

現時点(17日10時)で、打ち上げに向けた準備作業は順調に進んでおり、すでに9時20分ころより、推進剤の充填などを行うターミナルカウントダウン作業が開始されている。打ち上げの予定時刻は17時45分となっているが、気象等の状況によっては、最大18時30分まで遅らせる可能性もある。

10時現在の種子島宇宙センターは快晴。ただ、少し前までは雨だった

プレスセンター屋上から見た射点の様子。このまま晴れると良いのだが…

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