不動産というと皆さんは何を思い浮かべますか?

賃貸マンション、マイホーム、別荘など、主に自分で住む為の不動産を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

私の不動産への関わり方は少々変わっていて、自分では住まない不動産を所有しています。不動産を資本(道具)としてお金を稼ぐ、いわゆる不動産投資を行っています。

私はこれを生業にしていることもあって「投資」という表現には少し抵抗を感じてしまいます。また、これは事業だと考えていますので、私は敢えて「不動産賃貸業」と呼んでいます。


技術者から不動産オーナーへ転身


いまでこそ、私の本業は不動産賃貸業ですが、つい最近までは外資系企業に勤める技術者でした。

それまで本業としてサラリーマンとして勤める傍ら、不動産賃貸業を行っていました。その会社が突然日本から事業を撤退することになり、それをきっかけに不動産賃貸業に「転職」したわけです。

サラリーマンから引退する時期は実際に自分が立てていたプランよりも早く、計算違いも数多くありました。

しかし、それを目標に着々と準備を進めていたからこそ、余裕をもって考える時間が確保でき、結果的に不動産賃貸で生計を立てていくことができているのだと思います。

私の不動産との出会いは2008年。ひょんな事から始まりました。

両親が見に行くというので、実家近くのワンルームマンションの内覧に同行し、物件があまりに安かったこともあり、その勢いで買ってしまいました。

当然、賃貸経営はそんなに甘いものではなく、当物件では1年半の間空室が続きました。つまり、大失敗だったということですね。

その反省から、本やネットで不動産賃貸の勉強をしながら、また成功や失敗も繰り返しながら試行錯誤をしつつ、区分マンション・アパート・一棟マンションと物件を増やしてきました。現在は区分所有、戸建、アパート、マンションを複数所有しています。また、住居以外に店舗付物件を所有しており、空きテナントを利用してコインランドリーとバイクガレージを経営しています。

始めの失敗から何とか立て直すことができたのは、ある程度知識を増やしたこともありますが、不動産が好きなことも大きな要因だったと思います。


不動産賃貸は「致命傷」を負いにくい投資


空室がでることをネガティブに捉えがちですが、

「ちょっとポップな感じに見えるように、キッチンの扉にモザイク状にカッティングシートを貼ってみようかなぁ。」


といったことを考えながら、空室のたびにちょっとしたDIYを楽しんでいます。

自宅でセルフリフォームをするとなると、はなかなかの勇気がいりますよね。しかし賃貸物件で実験してみると意外に入居者さんから好評だったりもしますので、そういった感想を聞くと、とても嬉しいです。

私の最初の物件のような大失敗があっても、致命傷を負いにくいのが不動産賃貸の良いところ

「失敗」と判断した上での売却、株式投資で言えばいわゆる「損切り」を考えてみましょう。

不動産は買値からそれほど大きく乖離することなく売ることができます。不動産の価格変動は極めて遅いので、1-2日売却を検討しているうちに10%の下落といった激しい現象は起こりません。また、その逆の現象も期待できません。

一瞬にして価値がゼロになってしまう可能性のある株式投資と比較すると、路線価や公示地価といった基準によって定められた価値を持つ土地と、その上に立つ建物を資本とした不動産投資では立ち直ることのできない大失敗の可能性が低く、失敗を糧にした再チャレンジ可能な投資と考えることができます。

こうした理由からも、株式・FX以外の投資先を探している人に私は「不動産への投資を考えてみては?」と、お勧めしています。

大家さんは会社の社長と同じです。自分の経営手腕によって収益が左右されるのも、投資にはない魅力なんです。

一般的なサラリーマンがこれほどまでに経営に対して決定権を持つことはありません。つまり、責任は全て自分が負うことになります

私は人から指示を受けたり、逆に人に指示を飛ばしたりすることが得意ではありません。そのようなこともあり、経営者として不動産賃貸を本業としている現在、充実した日々を送ることができています。(執筆者:内田 陽一)