母国に持ち帰る『日本のお土産』で喜ばれるものは何ですか?

古くから人気の浴衣などを扱うお土産屋さんや、ここ数年で目につくようになった家電量販店やドラッグストアと、大きな袋を持った外国人で賑わう場所を見れば、人気のお土産もなんとなくわかるというもの。日本在住の外国人の皆さんも、母国に帰省する際のお土産選びはきっと同じようにされていることでしょう。

とはいえ、人それぞれ、また国によって選ぶアイテムは違うかもしれません。今回は、日本在住の外国人20名に「母国に持ち帰る『日本のお土産』で喜ばれるものは何ですか?」と質問してみました。

■模型の刀(トルコ/30代前半/女性)
■浴衣(スウェーデン/40代後半/女性)
■浴衣、梅干、日本酒など。(チュニジア/40代後半/男性)
■日本の伝統的な浴衣や刀など、日本の調理器具(セラミックナイフ、炊飯器など)、アニメ・マンガ関係のグッズ。(ブラジル/20代後半/男性)
■食器(オーストラリア/40代前半/男性)
■箸、純和風な食器、サンリオグッズ。(イギリス/20代前半/女性)
■日本っぽいものならなんでも。(ドイツ/40代前半/女性)

さまざまなジャンルの商品が上がりました。まずはオーソドックスに、日本の伝統文化をイメージさせるアイテムから。京都や鎌倉、浅草などのお土産屋さんでも模造刀や浴衣などを見かけることが多いですよね。

先日もテレビ番組で舞妓さんの格好をしたくて京都に来たという外国人観光客が紹介されていましたが、「侍」や「舞妓」などを感じさせるものはお土産でも人気です。私たちがフランス帰りの人からエッフェル塔のグッズをもらうと嬉しいといった感覚なのでしょうか。

■服、電気製品(ロシア/20代前半/女性)
■電化製品(ベトナム/30代前半/女性)
■化粧品(中国/20代後半/女性)
■薬(台湾/40代前半/男性)
■石鹸(韓国/40代後半/男性)

来日したアジア人観光客がこれでもかと買い物する様子を示す「爆買い」という言葉が定着しつつある昨今ですが、まさにその傾向が伺える回答群です。安定して人気があるのはやはり電化製品。炊飯器や電子レンジなどの白物家電は、特に「日本製」というだけで売れるんだそうですよ。

そして新たに増えてきたのが医薬品です。中国のポータルサイト「捜狐(SOHU)」にて、日本で買うべき医薬品12種という記事が掲載されて以降、「アンメルツヨコヨコ」や「サカムケア」、「熱さまシート」などの売り上げが急激に上昇したと言います。どちらの商品も扱う大手量販店はもとより、薬と日用雑貨、化粧品全般を扱うドラッグストアがアジア圏の言葉に強い店員を置き、各言語に対応した看板や観光客専用レジをつくるのも頷けますね。

■ラーメン(ペルー/30代前半/男性)
■カップヌードル(フィリピン/40代前半/女性)
■おせんべい(スペイン/30代後半/男性)
■いろいろな味のキットカット。(アメリカ/20代後半/男性)
■和風味のチョコレート。(マレーシア/30代前半/男性)
■日本のお菓子(イスラエル/30代後半/女性)
■東京バナナ、ロイス、お守り、ガンプラなど。(タイ/30代後半/女性)

お菓子のパッケージに関するアンケートの際も紹介しましたが、海外へのお土産にはカップヌードルやお菓子の人気は非常に高いのです。マレーシアの方の「和風味」という回答は、京都限定の宇治抹茶味やほうじ茶味などを指しているのでしょうね。

キットカットは元々イギリス・ネスレのチョコレート菓子ですが、日本では先の2種類のほか、わさびやずんだ、いちご、夕張メロン、信州リンゴなど季節や地域限定商品も展開中。そのバリエーションの豊富さが海外メディアで紹介されるほどなのです。

■かわいくて小さいもの。(アルゼンチン/30代前半/男性)

「かわいくて小さいもの」とは、キャラクターグッズなどでしょうか。サンリオグッズなども回答に上がっていましたが、伝統的なもの、テクノロジーを詰め込んだ電化製品、おいしくて珍しい食べ物と同じくらい「小さくてかわいい」ものも日本的だと喜ばれているんですね。

その土地でしか買えないものがお土産ですが、日本の商品ほどその技術やアイデア、そして品質が喜ばれている存在はないのでは。心をこめてつくられた商品が海外で喜ばれており、とても人気が高いというのは嬉しいことですよね。