本田技研工業(ホンダ)と日産自動車はこのほど、「東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練」に参加すると発表した。ホンダは電気自動車「フィットEV」と外部給電器「Power Exporter 9000」の実演、日産は電気自動車「リーフ」「e-NV200」の実演を行う。

ホンダ「Power Exporter 9000」

「東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練」は2月8日に実施。首都直下型地震を想定し、東京駅・飯田橋駅・四ツ谷駅・秋葉原駅など各駅周辺で帰宅困難者を対象に地域の特性に沿った訓練を行う。帰宅支援として、要配慮者のバスおよび船舶による搬送訓練も実施する。

ホンダはこの訓練の中で、「フィットEV」から「Power Exporter 9000」を介して電力を供給する実演を行う。ホンダが提案する、エネルギーを「つくる・つかう・つながる」技術の中の「つながる」技術が災害時の安全・安心の確保に役立つ実例として紹介。皇居前の行幸通りに東京駅・有楽町駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会が設置する「情報機動ステーション」では通信・情報提供機器へ、日比谷公園で実施する普及啓発イベントでは暖房・調理器具へ、それぞれ電力供給を行う。

日産は日比谷公園にて、電気自動車「リーフ」「e-NV200」による災害発生直後の帰宅困難者を一時的にサポートすることを想定した電力供給の実演を行う。「リーフ」に搭載しているリチウムイオンバッテリーの開発・製造を手がけるオートモーティブエナジーサプライ製の外部供給電器「リーフto100V」を介して、「リーフ」から暖房機器やモニターなどの電気機器へ電力供給を行う。「e-NV200」では、車内2カ所に設置している100Vコンセントから直接最大1,500Wの電力を取り出し、「動く蓄電池」としての価値を提案する。