シーメンスはこのほど、シミュレーションソフトウェアを提供する米CD-adapcoを買収すると発表した。買収価格は9億7000万ドルで、2016年上半期中に完了する予定。

CD-adapcoは流体力学(CFD)、固体力学(CSM)、熱伝導、粒子力学、反応流体、電気化学、音響、レオロジーなどの分野をカバーするソフトウェア・ソリューションを提供している。世界中に3200社を超える顧客を有し、自動車メーカー上位15社中14社でソリューションが活用されている。昨年度の売り上げは約2億ドル。

シーメンスは「シミュレーション・ソフトウェアは、より良い製品をより速くより安く市場投入するためのキーとなるものです。確立されたテクノロジー・リーダーであるCD-adapcoを買収することによって、世界屈指の当社の産業用ソフトウェアのポートフォリオが補完され、デジタル・エンタープライズ実現のためのポートフォリオの拡充という当社の戦略を前進させるものとなります。」とコメントしている。