Mozillaは、1月28日のデータプライバシーデーに合わせ、ユーザーのオンラインプライバシー意識の向上を目指す取り組みをスタートさせた。本稿では、Mozilla Japanの取り組みを紹介したい。

データプライバシーデーとは

データプライバシーデーであるが、ご存じでない方も多いだろう。2007年から毎年1月28日に、海外を中心に開催されているイベントである。由来は、1981年1月28日に署名開放された国際文書「個人データの自動処理に係る個人の保護に関する条約」(欧州評議会条約第108号)にある。この1月28日をデータプライバシーデーとし、データの保護に関する意識の向上を目指し、啓蒙活動やイベントなどが世界各国で同時開催されている。

図1 イベントや取り組みの例 (http://www.staysafeonline.org/data-privacy-day/)

欧州での最初の取り組みは、記念日Data Protection Day(データ保護の日)の制定であった。この取り組みが北米にも広がりData Privacy Day(データプライバシーデー)となり、現在では、世界的に(International) Data Privacy Dayと呼称され取り組みが行われている。日本では、データプライバシーデー・ジャパンが組織された。

図2 データプライバシーデー・ジャパン (http://cpc.jpac-privacy.jp/dpdj/)

米国のData Privacy Day総合事務局と連携し、各種イベントを行うとあるが、データプライバシーデーに関する活動は、今年は特に予定されていないようである。今後に期待したいところだ。