日本チェーンストア協会は21日、2015年の販売状況を発表した。それによると、2015年の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年比0.7%増の約13兆1,682億円となり、1996年以来19年ぶりに前年を上回った。食料品が好調だったことが反映された。

食料品は2.5%増の8兆4,667億円

部門別にみると、食料品は同2.5%増の8兆4,667億円。一方、衣料品は同2.1%減の1兆1,919億円、住関品は同2.0%減の2兆6,873億円、サービスは同3.5%減の397億円、その他は同4.6%減の7,824億円となった。

過去10年の暦年ベースの販売動向

1~3月は、食料品は好調に推移したが、衣料品や住関品は気温の影響や駆け込み需要のあった商品群が不調だった。4月以降は、一部の商品に駆け込み需要の反動がみられたが、食料品、衣料品、住関品の動きは好調だった。6月は気温が低かったため、衣料品や住関品が低迷した。

7月以降は、農産品の相場高の影響もあり食料品が好調に推移したほか、衣料品、住関品も季節商品を中心に動きが良かった。9月以降は、食料品は農産品を中心に好調を維持し、衣料品、住関品も堅調だった。11~12月は、食料品は安定した動きが続いたが、衣料品、住関品は暖冬の影響を受けて季節商品が伸び悩んだ。

調査対象は会員企業58社、9,384店舗。