システムサポートは、子会社の米STS Innovationを通じ、米ScaleArcが提供するデータベース(DB)ロードバランシングソフトウェア「ScaleArc」の日本国内における販売代理店契約を締結したと発表した。STSは今後日本国内で「ScaleArc」の販売・導入支援を図り、1年間で20件の導入を目指すとしている。

ScaleArcの特長

「ScaleArc」はアプリケーションとデータベース間で機能するロードバランシングソフトウェア。「ScaleArc」の導入によりアプリケーションを止めることなくフェイルオーバー(高可用性)を実現し、またアプリケーション側の変更を行わずにゼロダウンタイムでのシステムメンテナンス実行やパフォーマンス向上、データベース接続管理を可能としている。

通常、レプリケーション機能の活用にはクライアントから実行されるSQL処理のReadとWriteへの振り分けが問題になるが、「ScaleArc」を使用することで既存のアプリケーションに影響を及ぼさず振り分けを行える。

また、プライマリDBで異常を検知するとそれを切り離し、スタンバイDBをプライマリDBへ自動的に昇格させる「Auto Fail Over」機能を搭載。このときクエリーはFail Overが完了するまで「ScaleArc」上でキューイングされ、新プライマリDBが稼働後に新たにキューからクエリーが実行される。このため異常時にもDBのダウンタイムが発生しないという。

大量に処理されるクエリーについて、その結果をScaleArcへキャッシュするため、DBへはアクセスせずにScaleArcから直接結果を返す。これによりデータベースで実行されるトランザクションを減らすことができ、データベースの負荷の軽減、トランザクションの高速化が可能とのこと。