投資信託協会は15日、2015年12月の投資信託概況を発表した。それによると、12月末の株式投信の純資産総額は前月末比8,329億円減の81兆7,382億円となり、3カ月ぶりに減少した。

株式投信は2カ月ぶりの流入超

設定額は3兆5,979億円、解約額は2兆2,488億円、解約率は2.7%、償還額は219億円で、差引き1兆3,272億円の資金純増。流入超は2カ月ぶりとなる。同協会は「11月は1年ぶりに流出超となり、相場を見るとその裏返しとなっている。また国内の投資家は逆張り志向が強いため、12月は頭に日経平均2万円台に乗せた後、軟調が続いたこともあり、買いの勢いが強まったのではないか」と分析している。

国内公募投信全体の純資産総額は同1兆1,203億円減の97兆7,562億円と、3カ月ぶりの減少。設定額は8兆2,792億円、解約額は7兆2,174億円、償還額は219億円で、差引き1兆399億円の資金純増となった。流入超は30カ月連続となる。

公社債投信の純資産総額は同2,874億円減の16兆180億円と、3カ月ぶりの減少。設定額は4兆6,814億円、解約額は4兆9,687億円、償還額は0円で、差引き2,873億円の資金純減となった。流出超は3カ月ぶりとなる。

内訳は、中期国債ファンドが601億円の純減、長期公社債投信が125億円の純減、フリーファイナンシャルファンドが62億円の純減、キャッシュリザーブファンドが371億円の純減、MRFが969億円の純減、MMFが 746億円の純減となった。