富士通は1月13日、位置情報を活用したクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL」(以下、SPATIOWL)に、店内における来店客や販売員の動きを分析する屋内位置測位ソリューション「SPATIOWL 人流分析サービス」を追加すると発表した。価格は、店舗の敷地面積、計測期間により個別見積もり。

「SPATIOWL 人流分析サービス」は、店舗内にさまざまなセンサーを設置することで、来店客数や来店客の動線に関するデータの収集・分析を行い、店内における人の行動を可視化する。

店舗の視察から、適切な位置への各種センサーや受信機の設置、データ収集・分析、報告書作成までを、トータルに提供し、データ収集には、個人を特定しないセンサーを使用し、個体の位置情報のみを収集する。

例えば、商品を入れるカゴにビーコンを貼り付けることで、ビーコンからの信号を店内に設置した受信機で感知し、「SPATIOWL」の位置情報データベースとの照合から、来店客の位置の把握を可能にする。これにより、来店客の動線や滞在時間などのデータを収集し、混雑が起こりやすいスペースやほとんど立ち寄らないスペースなどを明確にすることで、店内のレイアウト構成に生かすことができる。

また、販売員がビーコンを身に付けることで、販売員の動きの違いなども把握でき、社員教育や店舗運営に生かすこともできる。

ビーコンの活用イメージ

さらに、長期間データを収集することで、どの季節のどの時間帯が混み合うのかを予測できるようになり、繁忙期に合わせた適切な人員配置や商品の拡充・レイアウトが可能になるため、混雑や品切れを防止できるとしている。

データ分析結果の表示イメージ