Microsoft Corporation

Microsoftは1月12日(米国時間)、「Making R the Enterprise Standard for Cross-Platform Analytics, Both On-Premises and in the Cloud - Machine Learning - Site Home - TechNet Blogs」において、統計計算や予測分析などに利用できるビッグデータ解析プラットフォーム「Microsoft R Server」を公開したと伝えた。ほかのエンタープライズ向けプロダクトと同様のサポートサービスも提供されることになる。

「Microsoft R Server」はこれまでは「Revolution R Enterprise」という製品としてRevolution Analyticsによって販売されていたプロダクト。Microsoftは1年ほど前にRevolution Analyticsの買収を発表。以後、プログラミング言語RおよびRevolution Analyticsの技術をMicrosoftの製品ラインにマージする開発に取り組み、今回の公開となった。

提供されるエディションは以下のとおり。

  • R Server for Red Hat Linux→64ビット版Red Hat Enterprise Linux (or CentOS) 5.x or 6.xで動作
  • R Server for SUSE Linux→64ビットSUSE Linux Enterprise Server 11 SP2 or SP3で動作
  • R Server for Hadoop on Red Hat→Cloudera CDH 5.0-5.4 on RHEL 6.x、Hortonworks HDP 2.0-2.3 on RHEL 6.x、MapR M3/5/7 3.x, 4.0-4.1 on RHEL 6.xで動作
  • R Server for Teradata DB→Teradata Database 14.10, 15.00, 15.10 on SLES 10.x or 11.xで動作

MicrosoftはMicrosoft R Serverを提供することでWindowsプラットフォームを統計データの計算や予測分析などのプラットフォームとして推進したい狙いがある。今回公開されたMicrosoft R ServerではRのバージョン3.2.2がサポートされているほか、Microsoftが他のエンタープライズ向けプロダクトに提供しているのと同じレベルのサポートサービスが提供されている。プログラミング言語Rはデータ分析や解析の分野で広く使われており、近年その注目度を増やしている。

これまでRevolution Analyticsによって「Revolution R Open」と呼ばれてきたプロダクトは「Microsoft R Open」として提供されるほか、今後も継続してオープンソースのRプロジェクトをサポートするとの説明がある。