三井化学は、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト「Material Meets Creative Team」を、広告・クリエイティブの専門誌「月刊ブレーン」にて開始し、その第1弾としてDRAFTのアートディレクター・川上恵莉子氏が「SWP」配合の特殊な紙で「LEDの蛍光灯」を制作した。

「LEDの蛍光灯」

「Material Meets Creative Team」は、これまで無かったような新しい視点で「素材の魅力」を分かりやすく伝える、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト。広告・クリエイティブの専門誌である「月刊ブレーン」の"クリエイティブリレー"コーナーにおいて、さまざまなクリエイターとコラボレーション製品を紹介していくという。

その第1弾として登場したのが、DRAFTのアートディレクター・川上恵莉子氏。川上氏は、三井化学の技術で実現した世界唯一の合成パルプである「SWP」(ポリオレフィン合成パルプ)の入った特殊な紙を使って「LEDの蛍光灯」を制作した。

SWPは、紙漉きの工程において天然パルプなどと混ぜ合わせることで、染色では実現できない高い白色度、熱をかけると透明に変化すること、熱でシールできること、エンボスで立体表現ができるなど紙に特殊な機能を実現させ、デザイン性を活かしたファッションカタログや包装容器、名刺、グリーティングカード、ブックカバー、ランプシェードなどに使用されているという。川上氏はそんなSWPの特徴を活かし、通常の紙ではつくれないプロダクトとして、光と直結するモチーフとして蛍光灯の形を深いエンボス加工で表現したということだ。

なお、川上恵莉子氏は1982年、東京生まれのアートディレクター。2006年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2008年、DRAFT入社。主な仕事に、丸松製茶場「san grams」のブランディング、がまぐち専門店「ぽっちり」のグラフィックや、真鍮を使ったプロダクト「Tabar」など。2013年、JAGDA賞受賞。2015年、ADC賞受賞。