凸版印刷は1月6日、同社が運営する電子チラシ・サービス「Shufoo!(シュフー)」において、電子チラシを配信する仕組みを活用して、訪日前および訪日中の外国人に対して流通企業のチラシをはじめとする買い物情報を届けるサービスを開発し、2016年3月から提供開始すると発表した。

同サービスは、従来からのチラシ配信の仕組みを利用すると共に、国内外の旅行代理店や観光情報ポータルサイトなど複数の事業者と連携し、訪日外国人に対して流通企業の買い物情報を届けるもの。

Shufoo!のインバウンド・サービスの概要

現地の旅行サイトなどに流通企業のチラシや店の情報を掲載し、訪日前の買い物計画作りを支援するという。また、日本滞在中はスマートフォンで観光情報サイトからホテル周辺の免税対応店を検索できるようにするなど、訪日前および訪日中の外国人旅行者の買い物を支援し来店を促す。

日本のチラシを理解できるか否か

チラシは日本語のものをそのまま使用可能であり、検索導線や店舗情報、地図、経路案内を多言語化するという。対応言語は英語と中国語(簡体字・繁体字)。店のカテゴリや商品カテゴリに加え、目的地別や現在地検索などの方法で店舗情報やチラシを検索可能 。 主なターゲットは、企業としては百貨店・家電量販店・ドラッグストア・スーパーを中心とする流通企業、訪日外国人は中国、台湾、香港などからの旅行者。

どんな店舗のチラシを閲覧したいか

主な参加予定企業として、イオンリテール、イオン琉球、イトーヨーカ堂、エディオン、近鉄百貨店、ココカラファイン、上新電機、ヤマダ電機、ユニーを挙げる。

提携予定企業としては、国内企業の他に台湾・中国・香港といった国々の旅行代理店や航空会社に加え、日本観光情報サイトや訪日外国人向けWi-Fi事業者など、多数の企業を予定している。

なお、同サービスは2016年10月以降に有償化を予定しているが、2016年3月~9月まではShufoo!掲載企業に限り、チラシ配信・掲載費用無料及び店舗情報翻訳料無料のキャンペーンを実施する。同社は流通企業に対して同サービスを拡販し、2017年3月末までに5,000店舗の導入を目指す。