楽天では1月4日、同社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏による、グループ社員向けの年頭挨拶が行われた。本稿では、その内容を紹介しよう(年頭挨拶は英語で行われたため、下記はその和文抄訳となる)。

2016年は、楽天の創業から20年目を迎える、重要な一年となります。

1997年にわずか6人でスタートした楽天グループは、現在ではグローバルで9億人を超えるユーザーにさまざまなサービスを提供しています。今年は、楽天グループサービスのユーザー基盤を核に、eコマース、デジタルコンテンツ、金融分野にIT技術を活用したFinTechの3本柱で、「楽天経済圏」モデルをグローバルでもさらに拡大していきます。

昨年は、二子玉川の「楽天クリムゾンハウス」に本社を移転し、新しいワークスタイルを取り入れました。楽天グループは引き続き、多様性を重視していきます。さまざまな文化的背景などを持つ優秀な人材が集まり、多様な働き方をすることで、創造的かつユニークなイノベーションが生まれると考えています。本年で6年目を迎える「Englishnization (社内公用語英語化)」の取り組みにより、英語での社内外のコミュニケーションも活発になってきました。そのような多様性のある職場環境の強みを生かして、日本社会をリードする企業となることを目指します。

あらゆるモノがインターネットにつながるようになってきており、eコマースもパソコンからスマートフォンを介したものへと移行してきています。また、さまざまな新しいサービスが生まれ競争が激しくなる中、ビッグデータやAIを活用し、より効率的に事業を展開することが、ますます重要になってきます。時代の変化に柔軟に対応しながら、楽天グループが有する幅広いサービス間の相乗効果により、楽天グループだからこそできる他にはない新しい価値を世の中に提供してまいります。


なお、2015年に弊誌にて掲載した楽天に関する記事は下記の通り。

楽天経済圏を外の世界に広げたい - 楽天が決済サービスの事業戦略を説明
楽天市場で最も買われたのはシャンプー? - 楽天 2015年 年間ランキング
クレジット・ポイント・電子マネー機能を1枚に集約した「楽天カード」
楽天、中国EC「JD Worldwide」に旗艦店を出店へ
楽天市場の人気店舗の舞台裏を訪問、店舗運営業務の一部を体験できるツアー
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