2016年の年頭にあたり、沖電気工業の代表取締役社長を務める川崎秀一氏は、以下の年頭所感を発表した。

明けましておめでとうございます。

OKIの2015年は、中期経営計画2016の目標達成に向けた仕込みの年と位置づけ、「融合」を合言葉にしてスタートを切りました。必ずしも計画どおりいかなかった事もありますが、昨年の活動の成果は必ず未来につながっています。2016年は、計画の最終年度、仕上げの年です。目標を達成し、さらなる成長を目指した次期中期経営計画を社内外に向けて発信していきます。

昨年の年頭にお話しした『成長を実現していく為のキーワード』は、「全社の融合」「自ら動いて変えていくという事」「グローバルな視野」「女性の活躍」「マーケティングとイノベーション」でした。いくつかの成功事例が出てきていますが、これからもっと増えてくれると期待しています。そこでさらに活動を加速させるため『成長を実現していく為のキーワード2016年版』を、「社内外との融合」「現場力=自ら動いて変えていく」「さらにグローバルな視野」「もっと女性の活躍」「スピード感のあるマーケティングとイノベーション」としました。

社外のプレイヤーや、お客様との融合へ視野を広げて、世の中の動きを察知して、どういう事ができると良いかをよく考え、様々な形の「社内外との融合」で実現していってください。また、きわめて不明確で不透明な環境の中で生き抜く為には、素早く動く事が大事です。素早く動く事を実現する為の原動力が現場力です。「自ら動いて変えていく」ことで「現場力」をさらに磨きましょう。

お客様もグローバルになっていることを踏まえて、プリンター、メカトロ以外の事業でも「さらにグローバルな視野」をもった活動事例がもっと増える事を期待しています。「もっと女性の活躍」という面では、様々な取り組みが進められて下地作りは着実に出来てきていると思います。こうした活動も経営改革の一環であり、「成長モード」とは切っても切り離せないものです。今年もどんどん進めていきます。

「マーケティングとイノベーション」は、成長していく為の基本的行動だと思っています。今年はさらにそこに「スピード」という要素を加えて貰いたいと考えています。素早く動いて、結果をフィードバックしてどんどん回転させる事で良いものにしていく、というやり方を身につけ、実践していきましょう。