ティアはこのほど、「葬儀に対する意識と実態」に関する調査結果を発表した。調査は12月11日~13日、全国の40代~70代の男女1,000名(男女各年代125名)を対象にインターネットで行われた。

7割が「配偶者の葬儀」について話し合った経験なし

「自分や配偶者の葬儀の準備について」

「自分や配偶者の葬儀の準備について、配偶者と話し合ったことがありますか?」と尋ねたところ、「自分の葬儀」について「ある」と回答したのは35.5%。その理由は「準備をしておけば配偶者や子供たちに迷惑をかけずに済むから」だった。

一方、「配偶者の葬儀」について話し合ったことがある人は29.1%で、およそ7割が話し合ったことがないとのこと。話し合ったことがない理由について聞いたところ、多い順に「まだ早から(38.4%)」「残された人間で決めればいいから(30.7%)」「縁起が悪いから(15.9%)」となった。

半数以上が「自分の老後の準備せず」

「自分の老後の準備について」

次に、「自分の老後に備えて準備しているもの」について尋ねたところ、約半数が「準備していない(51.3%)」と回答。その割合は年代が上がるに連れて減少するものの、70代でも3割超(31.2%)が「老後の準備を何もしていない」ことがわかった。

また、「準備している(48.7%)」と回答した人に、どのような備えをしているのか教えてもらったところ、「葬儀の費用(53.0%)」や「墓(51.1%)」、「介護の費用(30.2%)」など、"自分の死に関する準備"が上位を占めた。

親が亡くなる前に準備しておくこと

「親の葬儀の準備」

続いて、"親の葬儀の準備"について尋ねたところ、「親が亡くなる前に葬儀の準備をしておいてよかったと思うこと」として、「墓(54.3%)」や「葬儀の費用(48.0%)」、「葬儀社(32.1%)」などが上位に並んだ。

反対に、「準備をしていなかったために困ったこと」では、「案内対象者のリスト(36.7%)」「葬儀の費用(30.2%)」「葬儀実施に関する親の意志とヒアリング(26.1%)」が上位に。各項目とも若い世代になるにつれ割合が高くなり、若い世代ほど親が亡くなる前の準備や親との意思疎通が不足していることが浮き彫りとなった。

自分の葬儀よりも「配偶者の葬儀」を……

「自分や配偶者の葬儀について」

最後に、「自分が亡くなった後に葬儀をしてもらいたいか?」と質問したところ、「はい(51.2%)」「いいえ(48.8%)」と、ほぼ半々という結果に。また、「配偶者が亡くなった後に配偶者の葬儀をしたいか」については、8割以上が「はい」と回答し、自分の葬儀よりも配偶者の葬儀をしたい人が多いことがわかった。

また、自分の葬儀をしてもらいたい理由について尋ねたところ、断トツで「配偶者の気持ちの区切りをつけてもらいたいから(56.4%)」だった。一方、配偶者の葬儀をしたい理由としては「自分の気持ちに区切りをつけたいから(56.4%)」が最多となり、多くの人が、葬儀を"気持ちに区切りをつける機会"としていることがうかがえる結果となった。