電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」(電通ベンチャーズ)は12月25日、家庭向けバイオデータ分析ソリューションを開発する米国のCueに出資したと発表した。

Cueは、家庭で分子レベルのヘルスケアデータの分析を簡単に行える箱型のハードウェアと診断カートリッジ、データの分析結果を管理できるスマートフォン向けアプリケーションを開発している。具体的には、唾液や血液、粘膜などの少量のサンプルを採取し、検査内容によって色分けされたカートリッジを箱型のハードウェアに差し込むことで、ビタミンD、テストステロン、炎症、インフルエンザ、妊娠適正などの分析を行うことができ、将来的には20種類程度の検査項目に対応する予定。今後、各国当局の承認を受け、欧州や香港では2016年半ば、米国では2016年中、日本では2017年の発売を目指している。

電通ベンチャースは「健康への関心が高まる中、ユーザー自身が分子レベルの生体情報を手軽に分析でき、健康増進に活用することができるキュー社の技術の重要性が今後ますます高まっていくと考えています。」とのコメントを発表している。

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