大学時代、留学生として6か月の間、日本に暮らした経験をもつカーステンさん。その後、故郷のドイツ、イギリス、オーストリア、スイスに移り住みましたが、またアジアで暮らしたい、という思いをずっと持っていたといいます。その夢が叶い、現在はシンガポール勤務。銀行員としてのスキルを磨きつつ、アジアの文化を楽しむカーステンさんの働き方を伺いました。

カーステン・ブレットハウアーさん/シンガポール在住/ドイツ出身/45歳/銀行員

■これまでのキャリアの経緯を教えてください

ドイツの大学で経営管理を学び、その後、ドレスデン工科大学に通いました。最初の就職先は、大手のコンサルティング会社。1998~2006の8年間で、フランクフルト、ロンドン、ウィーンの3都市に滞在しました。その後、スイスに本社のある大手銀行に転職し、さまざまな運用リスクに関わる業務に携わりました。現在は、シンガポールにて、アジア・パシフィック地域全体の資産管理・運用リスクをあつかうチームの部門長をつとめています。

実はドレスデン工科大学時代、日本の慶応大学に6カ月間留学しました。そこで、同じ留学生としてイギリスから来ていた女性に出会い、その後、結婚しました。

私も妻も日本が大好きで、いつかアジアで暮らしたい、とずっと願っていました。シンガポールで働けるチャンスがめぐってきたとき、自分自身のビジネス面のスキルアップとともに、長年の夢が叶う! と、とてもうれしかったです。

休みの日は、家族でシンガポールの町を探索! シンガポール滞在中にかならず日本を訪れたい、と語るカーステンさん

■現在のお給料について教えてください

申し訳ありませんが内緒です。

■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?

予測不能な出来事に対処したり、リスク管理上の弱点の克服など、ダイナミックで多様な仕事内容が気に入っています。また、一緒に仕事をするメンバーからも刺激を受けています。誠実に仕事をこなし、優秀な仲間と仕事ができるのは、とても幸せです。また、シンガポールという国も大好きなので、できるだけ長く滞在したいと思っています。

■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?

残業が多く、家族と過ごす時間が足りません。また、シンガポールに移り住んだばかりなので、こちらの文化や常識にまだ慣れていません。アジアとヨーロッパでは、ビジネス慣習、法律など、さまざまな場面で違いがあります。

スイスに暮らしていた頃。家の庭で子どもとゲーム