オハラは12月22日、耐放射線光学ガラスを発売開始したと発表した。

原子力関連施設や宇宙環境などの放射線環境下において状況を詳細に観察するためには、カメラなどの光学機器を直接その環境下へ設置しなければならないが、レンズやプリズムに一般の光学ガラスを使用すると、強い放射線のために次第に変色してしまう。

放射線照射後のガラスの変色・劣化の比較

同耐放射線光学ガラスは特殊なガラス組成により、過酷な放射線環境下での可視光透過率の安定性を持ち、透過率劣化が極めて小さくなっているという。

今後同社は、近年の原発設備関係ならびに宇宙カメラ用途への需要が高まりを受けて、耐放射線光学ガラスのラインナップを強化していくとしている。