シャープは、スマホに人工知能を搭載し、ユーザーと会話でコミュニケーションしようという試みを行っている。2014年冬に登場した「エモパー」がそれだ。2015年の夏には、2.0にメジャーバージョンアップし、さらにこの冬には3.0(最近は3.1も配信)へアップデートした。

この夏、僕はバージョン2.0を使って「エモパーってこんな感じなのか」というのを体感することができた。しかし、このとき、それはまだ非常に未成熟なものだという印象だった。「もっとできるだろう!」と僕は正直なところをシャープの関係者に訴えた。そして、生まれてきたのが3.0というわけだ。このエモパー3.0はどんなハートを持っているのだろうか? 1週間程度、ドコモの「「AQUOS ZETA SH-01H」で試してみた。

エモパー3.0を搭載するAQUOS ZETA SH-01H

ボディが穴だらけな理由は?

スマホに少しでも詳しい人が、SH-01のボディを見たら、ちょっと疑問に思うだろう。普通はマイクとしてボトムに小さな穴がある程度なのだが、この端末にはなぜか、ボディの上下左右に穴が開いている。

この穴は周囲の音を集めるためのマイクなのだという。エモパーはいつでも、ユーザーのしゃべることに耳を傾けているのだ。しかし、ここで「ストーカーかよ!」と怒ってはいけない。エモパーは周囲の音をチェックし、自分が何をしゃべればいいかを判断しようとしているのだ。

よく見ると細かい穴があるにに気づく