さくらインターネットとテックビューロは12月16日、さくらインターネットが運営する「さくらのクラウド」上で、テックビューロが開発するプライベート・ブロックチェーンのクラウド化技術「mijinクラウドチェーン」の実証実験環境「mijinクラウドチェーンβ」を、2016年1月より無料で提供することを発表した。

「さくらのクラウド」の東京リージョンと石狩リージョンによって、地理的に分散した合計4台のmijinノードが提供される

テックビューロの調査によると、プライベート・ブロックチェーン環境が、実用レベルのクラウドサービスとして一般向けに無料で提供されるのは世界初だという。

クラウド上に用意されたプライベート・ブロックチェーン環境は、API経由で自由に使用することが可能。同環境を利用すると、ポイントサービスや銀行、電子マネーなどの勘定システムのほか、登記や資産記録などのシステムが、従来よりも低コストで構築が可能だという。プライベート・ブロックチェーン技術「mijin」をアプリケーションやサービスに実装することで、ゼロダウンタイムや信頼性の高いセキュリティ環境を自由に試すことが可能となっている。

「mijinクラウドチェーンβ」は、12月16日より申込受付を開始し、2016年1月より順次提供される予定となっている。1秒間あたりのスループット上限の制限以外は、2016年に提供が予定されている「mijinクラウドチェーン(有料)」と同等だという。無償期間は2016年6月30日までとなっており、それ以降の継続利用については、2016年5月に「mijinクラウドチェーン(有料)」への移行手順が案内される。