川崎重工はこのほど、鉄道車両用のLED灯具と空気浄化装置を新たに開発したと発表した。2016年秋から営業運転開始予定の大阪市営地下鉄御堂筋線30000系車両に搭載される。

大阪市営地下鉄御堂筋線30000系(既存車両)

新開発したLED灯具は、自社開発した鉄道車両用間接型LED灯具にシャープのLED照明技術を組み合わせて製作され、省エネ性と快適な車内環境を実現。シャープが開発した照明色「さくら色(ソメイヨシノ)」を鉄道車両として初めて採用し、光によるストレス感の低減や目に優しい癒し効果などが期待できるという。

空気浄化装置はデンソーならびにシャープと共同で開発され、通勤車両では初めてプラズマクラスターを内蔵。装置内部にファンを搭載することで、車内空調の運転状況に左右されず、年間を通して空気浄化ができるようになる。流線型のデザインで都会的な車内イメージとの調和も図った。