ゼンリンはこのほど、サイボウズが提供するwebデータベース型業務アプリ構築サービス「kintone」向けに、地図配信API「拠点案内サービス API」を提供すると発表した。これにより「kintone」ユーザーは、簡単に地図機能を利用できるため、社内業務の利便性が向上する。

このAPIは、ゼンリンの地図情報配信サーバで提供する「スムーズスクロール地図」を、より簡単に組み込むために開発されたツール。kintone上でJavaScriptコードを記述することで、kintoneに標準搭載されていない「住所検索」や「郵便番号検索」、「ルート検索」や「施設検索」などの地図機能を組み込める。

同APIと連携すると、kintoneに登録している顧客データを地図に表示して所在地を確認したり、現在地から自動車用・歩行者用ルートを検索できるようになった。また、サイボウズが作成したプラグインを利用することで、開発知識がないユーザーでも簡単に連携できる仕組みとなっている。

「kintone」向け「拠点案内サービス API」の操作イメージ

サービスの利用料金は1社当たり1万円からで、サービス利用には「kintone」スタンダードコース契約会員である必要がある。ゼンリンは今回のサービス提供で、これまで社内業務で地図の導入が少なかった中小企業などの地図利用の拡大を見込んでいる。