IHIは12月2日、新日鐵住金の石炭焚火力発電所で、純国産木質ペレット燃料を用いて、熱量比率25%・重量比33%のバイオマス混焼による安定運転を達成したと発表した。

石炭火力発電における石炭の代替燃料としてカーボンニュートラルなバイオマスを活用する取り組みが国内外で進められており、IHIではこれまで自社試験設備においてバイオマス単独粉砕試験、燃焼試験など、バイオマス高比率混焼に関する研究を進めてきた。

今回実証した燃焼方式は、既存の発電設備に小規模な改造を加えることで、現状数%程度に留まっているバイオマス混焼率を大幅に引き上げることができる。技術的には混焼率を50%以上にすることも可能だという。

同社は今後、同成果を活かして実機設計を行い、2017年度の商用運転開始を目指すとしている。

バイオマス混焼実証機