JR東日本は2日、東京駅の中央通路・北自由通路間の改良工事に着手すると発表した。現在進めている改札内北通路の改良工事と合わせ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催前の完成をめざす。

地下1階「地下中央待合広場(仮称)」吹抜け空間付近の完成時イメージ(JR東日本提供)

改良工事は、バリアフリールートの増設や駅サービス機能の強化、新たな店舗展開などを実施する内容に。中央通路・北通路から利用しやすい位置に地下1階・1階・ホーム階を結ぶエレベーターを整備し、エレベーターを乗り換えなくて良いようにする。あわせて新幹線中央乗換口の段差に対応したエレベーターも整備する。

中央地下通路沿いには、吹抜けのある「地下中央待合広場(仮称)」を新設し、情報発信やイベントの場としても活用。周辺にはベビー休憩室や免税カウンターを新設するとともに、改札内トイレやステーションコンシェルジュ、外貨両替の再配置を行い、駅サービス機能の向上を図る。

北通路周辺の1階既存店舗は一新され、飲食店舗の拡充など利用者のニーズに合わせた店舗展開とする。これにともない、ノースコート全体、セントラルストリート一部店舗などは2016年2月頃より順次営業を終了する予定とのこと。

地下1階「地下中央待合広場(仮称)」(画像左)とステーションコンシェルジュ付近(同右)の完成時イメージ(JR東日本提供)

2012年から工事を続けている北通路は、全体完成時には幅員が工事着手前の6.7mから12mへ大幅に拡張。北通路と各在来線ホームを結ぶエスカレーターも整備される。