12月2日から5日まで東京ビッグサイトで「2015国際ロボット展」が開催されている。ロボットは近年、災害対応や家庭の見守りなどでの活用が注目を集めているが、介護分野でもロボットの利用が期待されている。

介護向けロボットというと、介護者を補助するパワーアシストスーツを思い浮かべるかもしれないが、レイトロンが出展している「Chapit」は高齢者や要介護者の自立支援を通じたQOL向上および介護者の負担軽減を目的として開発されたロボットだ。

生活雑音環境下でも音声を認識

レイトロンはもともと音声認識システムの開発・販売を本業としており、それを「Chapit」の開発に活かしている。

「Chapit」の音声認識技術にはレイトロンと北海道大学大学院の共同研究によって開発された雑音環境下でも音声認識を可能とするアルゴリズムが駆使されており、マイクから2~3m離れたところからの音声でも認識することができるほか、テレビの音や他人の話し声、生活雑音が存在する環境でも自然に話しかけるだけで音声認識が可能だという。また、音声入力による家電コントロール機能も搭載されており、ここでも同技術が活用されている。

「Chapit」

高齢者や要介護者向けの機能としてはブレイントレーニング機能とタイムサポート機能が搭載されている。前者では「Chapit」が出題するクイズや算数の問題に答えたり、徐々に増えるフレーズを記憶する暗記ゲームなどを通じたトレーニングが可能となっている。また、後者では食事や入浴、服薬の時間、戸締まり確認などを設定することで、健康的な生活リズムを構築できるとする。

「Chapit」は2016年度から介護施設などに向けて販売を開始する予定で、価格は13万円(税別)となる。