Googleは今年、持ち株会社としてAlphabetを立ち上げ、その傘下に入ることを発表した。創業17年目を迎えても、現状に甘んじることなく挑戦を続ける創業者のLarry Page氏は社員からの支持も高いようだ。

Glassdoorの調査で、Page氏は従業員からの支持率ナンバー1の米国大企業のCEOとなった。この調査は米国の大企業(社員1000人以上)の社員に自社のCEOを支持するかと尋ねたもの。

最も社員からの支持が高かったCEOであるGoogleの共同創業者のLarry Page氏(42歳)の支持率は97%だった。

現在でも一般のGoogle社員とともに社食で食事し、キャンパスを歩き回るというフレンドリーさが受け入れられているようだ。Googleはまた、米国で最高レベルとされる父親および同性愛の母親向けの育児休暇(12週間)をはじめとした福利厚生の良さでも知られている。これも支持率アップにつながっているのかもしれない。ちなみにPage氏は2014年の調査では支持率93%で11位だった。

2位以降、日本でも知名度の高い会社をピックアップしてみよう。2位はNikeのCEOであるMark G.Parker氏で支持は97%(Googleと同率ながら2位とされているが、その理由については説明されていない)。4位はFacebookのMark Zuckerberg氏で支持率は94%だった。Zuckerberg氏は2013年は1位(支持率は99%)だったが、2014年はランクを10位に落とし、支持は93%に下がっていた。

クラウド人事サービスのUltimate SoftwareのCEOのScott Scherr氏は5位で支持率は95%、AppleのTim Cook氏は94%の従業員が支持して10位となった。Cook氏は2014年の92%からのアップとなる。2014年末にゲイであることを公に認めてLGBT支持に乗り出しているが、Cook氏自らがサンフランシスコでのプライドパレードに参加した姿は、社内外から印象アップにつながったということだろうか。

11位は旅行サービスExpediaのCEOであるDara Khosrowshahi氏で支持率は94%。12位はLinkedIn CEOのJeff Weiner氏で93%で、昨年1位から大きく順位を下げた。

常連の1人、Marc Benioff氏は21位で支持率は92%だった。YelpのJeremy Stoppleman氏は91%の従業員の支持を集め、22位にランクイン。IntelのBrian M. Krzanich氏は90%が支持して39位、Adobe SystemsのShantanu Narayen氏は89%で47位に入った。日本でも広がり始めたAirbnbのBrian Chesky氏は89%が支持、48位に初登場している。

著名なCEOでは、AmazonのJeff Bezos氏(2014年33位)やYahooのMarissa Mayer氏(2014年49位)、SAPのBill McDermott氏(2013年2位、当時はCoCEOとして)などがパッと浮かぶが、今年は彼らの名前を見つけることはできなかった。