アッヴィは11月26日、ジェノタイプ1型C型慢性肝炎ウイルス(HCV)に感染した成人患者向けの治療薬として「ヴィキラックス配合錠」を発売したと発表した。

ヴィキラックスは、2種の直接作用型抗ウイルス剤であるオムビタスビルとパリタプレビルにリトナビルを加えた配合剤で、12週間にわたって固定用量を1日1回服用する。インターフェロンやリバビリンの併用は不要。

厚生労働省より2015年4月に優先審査対象に指定され、同年2月の製造販売承認申請後、7カ月後の同年9月に承認された。 同承認は第III相臨床試験のGIFT-I試験を根拠とし、主要評価項目であるインターフェロン治療の対象で肝硬変を発症していない高ウイルス量の未治療患者においては、ウイルス学的著効率95%を達成している。

薬価は1錠2万6801.2円として収載され、12週間の治療全体の費用は450万2601.6円となる。

「ヴィキラックス配合錠」