富士フイルムグループの富士ゼロックスは11月25日、ドキュメント共有を支援するクラウドサービス「Working Folder(ワーキングフォルダー)」に文書暗号化(IRM)機能を搭載し、利便性を高めた「Working Folder Plus(ワーキングフォルダープラス)」の提供を開始した。標準価格は10ユーザー、容量10GBで月額1万1500円(税別)。

サービスイメージ

従来のWorking Folderはアクセス権の設定、IPアドレスによるアクセス制限、文書をダウンロードすることなくモバイル端末で閲覧できる「あんしんドロワー」などの機能により、社内外関係者とのセキュアな文書を共有していたが、Working Folder Plusは文書暗号化機能に対応し、機密性の高い文書などをよりセキュアに共有することを可能としている。

また、文書ファイルを「DocuWorks Desk」(紙と電子を一元管理できるソフトウェア「DocuWorks」を操作するユーザーインタフェース)上のWorking Folder Plusの暗号追跡ドロワーにドラッグ&ドロップするだけで文書を暗号化し、共有・配信することができる。暗号追跡ドロワーに登録した文書は指定したユーザーごとに「閲覧」「転記」「印刷」の操作制限を可能とし、ダウンロードされた暗号化文書を、いつ誰が閲覧・印刷したかなどを管理画面で追跡・確認することが可能だという。

さらに、操作制限の設定は暗号追跡ドロワーへの文書登録時だけでなく、ダウンロードされた暗号化文書に対しても後から変更が可能で、ダウンロード後に閲覧禁止の設定を行うことで情報漏洩を防ぐこともできる。ダウンロードされた暗号化文書はオフライン環境でも安全に参照することができ、ネットワークに接続できない環境での利用にも対応している。

そのほか、作成可能なドロワー数を従来の10(基本サービス契約時)から最大500にまで増やし、DocuWorks Deskからアップロードできるファイルサイズの上限を500MBから1GBへ拡大。また、Working FolderのIDを持たないユーザー向けにメールで通知したURLから特定の文書にアクセスできる期間を1週間から最大30日間へ拡張するなど、ドキュメント共有における利便性を高めた。