富士急行は12月17日、安達太良山麓(福島県二本松市)で展開する「あだたら高原リゾート」に、標高約950mに位置する日帰り温泉施設「あだたら山 奥岳の湯」をオープンする。

日帰り温泉施設「あだたら山 奥岳の湯」は安達太良山奥岳登山道入口の側

日本百名山である安達太良山は、春から秋にかけては大自然を楽しむ登山やハイキング、また、冬はスキー場として年間を通じて多くの人が訪れている。安達太良山に設けられたあだたら高原スキー場は今シーズン、12月12日より営業を開始し、その5日後にあだたら高原スキー場隣接・安達太良山奥岳登山道入口の場所に、奥岳の湯がオープンとなる。

奥岳の湯は、内湯の窓を全面開放することで"半露天"として楽しめる構造。露天風呂の正面にはフェンスがなく、春の新緑や秋の紅葉が絶景の山並みと、高村光太郎が『智恵子抄』の中で、「ほんとの空」と詠ったことで知られる「ほんとの空」を湯に浸かりながら一望できる。

高村光太郎が「ほんとの空」と詠った風景が広がっている

また、内湯は源泉かけ流しで泉質はph2.5の酸性泉となっており、筋肉痛や神経痛、疲労回復、また、皮膚病への効能や美肌効果も期待できるという。奥岳の湯の開業により、アウトドアアクティビティ後の癒やし要素も備えた高原リゾートエリアを目指すという。

木造平屋建ての奥岳の湯の延床面積は216.9平方メートルで、収容可能人数は80人(男女各40人)となっている。料金は大人(中学生以上)税込600円、こども(4歳~小学生)税込400円。営業時間は10:00~17:00で年中無休。

アクセス方法は、クルマなら東京から東北自動車道二本松IC(約150分)を経て国道459号岳温泉経由・県道386号(約20分)、電車ならJR東北本線「二本松駅」から福島交通「岳温泉」(約25分)、「岳温泉」からはタクシーで約10分となる。