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Data Center Knowledgeに掲載された記事「America’s Supercomputer Might Continues Shrinking|Data Center Knowledge」が、スーパーコンピュータの分野において米国が依然として力強い存在感を持ち続けているものの、世界的なシェアの面では縮小傾向が続いていると伝えた。少なくとも、スーパーコンピュータの性能比較ランキングTop500が公開された1993年以降、今年は最もシェアが低かったと指摘している。

2015年11月におけるTop500では、米国の割合が40%と最も多く、これに21.8%の中国、7.2%の日本、6.6%のドイツが続いている。縮小傾向が続く米国と比べて中国は破竹の勢いで増加傾向を示しており、2015年7月に発表されたTop500と比較してシェアを3倍に増やしている。縮小傾向は欧州でも続いており、成長傾向を見せるアジアとそれ以外のエリアのシェア縮小といった動向を見せている。

スーパーコンピュータは市場で流通しているコンピュータでは処理できない計算量を処理することを目的として開発されており、さまざまな分野の科学技術計算から気象データの分析と予測といった実用向けのサービスでも活用されている。また、新薬の開発においてスーパーコンピュータはきわめて重要な役割を担うようになってきており、スーパーコンピュータはビジネス分野においてもその重要度を増している。