沖電気工業(OKI)は19日、業界最速の施封速度である毎分約8把(1金種施封時)を実現した4金種同時施封(※1)が可能な紙幣入金整理機の新商品「CX-420」を開発し、同日より販売を開始すると発表した。

(※1) 4種類の混合紙幣を金種ごとに同時に100枚ずつ帯掛けして小束にすること。

「CX-420」は、従来機の機構・基本機能・操作性を継承しつつ、イラストガイダンスによる簡単オペレーション搭載や、消耗部品の耐久性・交換性向上による機器休止時間の短縮など、運用性・利便性向上につながる新規機能を盛り込んだという。金融機関などにおける紙幣整理業務のさらなる効率化を実現。出荷開始は2016年7月末を予定している。

「CX-420」

OKIは、これまでも金融機関の営業店や現金集中部門、流通市場におけるバックヤードの入金・紙幣整理業務に使用される小型の紙幣入金整理機を製造・販売してきた。「CX-420」には、顧客の声を反映し、「より速く」「より優しく」「より強く」「より使いやすく」をコンセプトに、多様な分野、種々のオペレーターによる操作を考慮した仕様・機能を盛り込んだとしている。

新商品は、搬送処理、施封処理の改善により、処理速度を従来機比で約10%速くし、業界最速の施封速度を実現(より速く)。また、顧客の要望を反映し、紙帯交換などの取扱説明画面および障害復旧操作画面をイラストでガイダンスすることによる簡単オペレーション(より優しく)、消耗部品の耐久性向上/交換性向上により部品劣化による機器障害での休止時間の最小化(より強く)を実現するとともに、運用性・利便性向上につながる新機能を搭載している(より使いやすく)という。

また、搬送路・認識部・集積部・施封部等の機構部の配置・構造は従来機を継承しつつ、新機能を搭載しており、従来機の操作に慣れた顧客には違和感を与えず、また新規の顧客にも簡単に操作ができる商品となっているとしている。

OKIは、「今後もメカトロニクス技術を駆使し、顧客のニーズに対応する様々な現金処理システムを提供していく」としている。