Appleの2015年第4四半期決算が発表され、会計年度の2015年に販売されたiPhoneの総数も、2億3,122万台という結果だったことが分かった。2014年は1億6,922万台であったことから、会計年度で比較すると、6,200万台の増加であった。

ちなみに、Appleの決算期は9月末だ。6,200万台の増加には、iPhone 6s/6s Plusの1,300万台+αは含まれているが、基本的には新型iPhone前まで販売してきたiPhone 6/6 Plusと併売したiPhone 5sが、空前の好調であったと振り返ることができる。

iPhone 6/6 Plusの登場における最大のトピックは、やはり、端末のサイズの拡大だ。iPhone 5sの4インチから、4.7インチ、5.5インチとなったことは、もはや懐かしいと思えるほど以前の話に思える。日本、米国を含む先進国で暮らしていると、iPhone好調の理由はこの画面拡大のようにも見える。

米国内で一般の人に話を聞いてみると、Androidを選んでいる理由の多くで画面サイズを挙げていた。iPhoneの画面が拡大すれば、iPhoneを使いたい、という意見が広く聞かれた。画面拡大は、先進国市場において、iPhoneを飛躍させるワイルドカードだったのである。

もちろん、人間の手の大きさという制約が存在するため、画面サイズは拡大させ続けるわけにはいかないので、これ以上の巨大化という展開はないだろう。

過去のiPhoneにおいては、iPhone 4sまで採用してきた3.5インチから、iPhone 5の4インチへの拡大があった。ただし、iPhone 5を主力スマートフォンとして販売していた2012年10月から2013年9月までの2013会計年度は、前年比で2,522万台の増加に留まっている。