アットマークテクノは11月18日より20日までの期間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている組み込み技術に関する展示会「Embedded Technology 2015(ET 2015)/IoT Technology 2015」において、2016年に正式発表予定のFreescale Semiconductorのプロセッサ「i.MX 7Dual」を搭載した組み込みプラットフォーム「Armadillo」の次世代品の参考出展を行っている。

ET 2015におけるアットマークテクノのブースの様子

i.MX 7DualはARM Cortex-A7とCortex-M4のヘテロジニアスプロセッシングを提供するプロセッサで、これにより次世代Armadilloでは、より高い性能や複雑な処理が可能となる。会場に居た同社の代表取締役である実吉智裕氏に話を聞いたところ、「2016年のなるべく早い段階で正式発表をしたい」としており、製品化に向けた取り組みを積極的に進めていくことを強調していた。

i.MX 7Dualを搭載した次世代Armadillo。開発中のため、詳細な仕様は明らかにされていないが、展示会では実際の動作デモを確認することができるので、興味があれば立ち寄ってみると良いだろう

また同社ブースでは、11月11日に発表したばかりのIoTゲートウェイ向けデバイス運用管理サービス「node-eye」の紹介や、ゲートウェイとして活用される「Armadillo-IoT」に搭載される無線通信対応アドオンモジュール各種、PLCとの連携デモといったIoT、特にIndustrial IoT(IIoT)でのArmadilloの活用に向けた取り組みの紹介を行っており、ソリューションとして、Armadilloを使えばIoTを容易に実現できるという姿を全面的に押し出していた。

node-eyeの紹介パネル。積極的に

なお同社では、「IoTの下回り、まるっとお任せ - Armadillo-IoT デバイスプラットフォーム」というキーワードを掲げ、ArmadilloをIoTプラットフォームの核として、node-eyeのようなクラウドサービス、モノづくり支援サービスなとのサービスの拡充を進めている。今後も、カスタマがIoTで何かをしたいと思ったときに浮かぶ第一候補にArmadilloがなることを目指し、さらなるサービスの提供やパートナーシップの拡大などを図っていきたいとしている。

さまざまな通信規格に対応するArmadillo-IoT用アドオンモジュールが提供されており、カスタマは用途に応じて、それを選択することで、最適な通信規格をArmadillo-IoTに付与することができるようになる

Armadillo-IoTを利用したIIoT向けデモ。PLCと連携し、設備の稼働状況の監視が可能になるデモやスマートメーターと連携した検診ソリューションデモなどを見ることができる