Mentor Graphicsの日本法人であるメンター・グラフィックスは11月12日、ARM AMBA 5 AHBオンチップインターコネクト仕様に対応した検証IP(VIP)を発表した。

新しいVIPをMentor Enterprise Verification Platform(EVP)で利用すると、QuestaによるシミュレーションやVeloceによるエミュレーションをベースとしたチップ検証プロセスを簡略化するとともに、作業時間を短縮できる。同社は、新VIPについてシーケンス、テストプラン、メモリタイプに応じたカバレッジやアサーション、セキュリティ、メッセージング機能といった、インターコネクト仕様に基づくデザインの検証に欠かせない重要な情報や機能が提供されると説明している。

このVIPはMentor VIPライブラリに収録される。Mentor VIPライブラリは全プロトコル共通のアーキテクチャを使った標準UVM SystemVerilog(SV)コンポーネントを提供し、検証チーム内における複数プロトコルの迅速な実装を支援する。テストプラン、コンプライアンステスト、テストシーケンス、プロトコルカバレッジが、すべてSVやXMLのソースコードとして提供されることから、再利用や拡張、カスタマイズも容易となっている。また、プロトコルチェック、エラー挿入、デバッグといった各種機能を包括的に備えている。