ロームとコアスタッフは11月12日、コアスタッフが販売する見守りIoTシステム開発キット「CS-AIOT-MIMAMORI-KIT」に、電池レスかつ配線レスの無線通信規格「EnOcean」に対応したセンサを標準搭載する事で合意したと発表した。

同キットは、IoTアプリの1つである見守りアプリケーションの開発を容易化するもので、EnOcean通信規格に準拠した温湿度センサ・人感センサ・開閉センサ情報を、IoT向けゲートウェイ「Armadillo-IoT(Armadillo)」を介してモニタリングできるシステム。無線LANや有線LAN、3G回線を通じてインターネット接続を行い、クラウドサーバを経由したモニタリングが可能で、モニタリングそのものは、デスクトップPC、タブレットPC、スマートフォンといった端末のブラウザから専用のWebサイトにアクセスすることで、リアルタイムに状況を3D表示で見ることが可能。また、Webブラウザ上で時系列データをグラフで直接確認する事や、Excel、CSVといった形式でダウンロードする事も可能だという。

なお販売形態としては、基本的には、標準的なセンサを搭載したソリューションとして1パッケージで提供できるようになったことを受け、見守りに関するセンシングをすぐに試すことを目指した、センサの設置場所やセンサ情報をどのようなサービスにつなげるかなど、カスタマに向けたアプリ開発やサービス開発のサポートを行っていく形での提供としているが、オプションとして、ソフトウェア開発・クラウド事業者向けにゲートウェイとEnOceanセンサのハードウェアのみの販売も行っていく、としている。ソリューションとしての価格は39万8000円(税別)で、ハードウェアオプションは9万8000円(同)としている。

セットの内容は、「Armadillo-IoT開発セット(無線LANモジュール付/3Gモジュール付)」、「Armadillo-IoT用EnOceanアドオンモジュール」、「EnOcean通信対応センサセット(人感センサ、温湿度センサ、開閉センサ)」、「専用クラウドWebサービス(12カ月)」