スウェーデンVolvo Cars(ボルボ)は11月4日、オーストラリアにおいて対カンガルー安全テストを開始したと発表した。

オーストラリアでは、毎年2万件以上のカンガルーとの衝突事故が発生しており、自動車保険の請求額が7500万ドルを超えるなど、多くの経済的損失の原因の1つとなっている。

これに対しボルボはレーダーとカメラ技術を使ってカンガルーを検知し、事故が差し迫った場合、自動でブレーキを作動させるシステムの開発に着手。すでに同国首都特別区周辺を訪れ、野生のカンガルーの道路沿いでの行動を観察・記録しており、そこで収集されたデータはカンガール検知および衝突回避システムの開発に用いられる予定だという。

同社は「カンガルーは非常に予測しにくい動物であり衝突を回避するのは困難です。しかし、我々のテクノロジーに改良を重ねることでカンガルーを検知し、高速道路での事故を回避できると確信しています」とコメントしている。