キヤノンマーケティングジャパンとNECは、劇場・展示場・商業施設など大規模集客施設において、ネットワークカメラで撮影した映像を活用することで、来場者それぞれに合わせた最適な情報を提供し、温かなおもてなしを実現する「大規模集客施設運用支援ソリューション」を両社が共同で構築することに合意した。

具体的には、

・事前登録した顔写真との照合による「顔パス」での施設入場、自席までの経路案内
・チケット予約時における来場者の性別・年齢などに応じた食事メニューやグッズの推奨・注文受付
・施設内のトイレ・売店などに並ぶ列の長さ、自席からの距離、施設全体の来場者の流れを分析し、到着時点で最も空いている場所を推奨
・顔認証による施設内での子供など同伴者の居場所の検知・映像表示
・映像から車いすの来場者を検知し、自席までのバリアフリーな経路を案内

などを実現する。

これらは、キヤノンのネットワークカメラで撮影した映像と、NECの顔認証技術、群衆映像から混雑状況や異変を検知する「群衆行動解析技術」を組み合わせて実現する。

「群衆行動解析技術」では、異常混雑 集団で逃げる行動 取り囲み 集団滞留などの検知が可能(NECの発表資料より)

両社は2020年とその先を見据え、今後も両社の製品・サービス・技術を組み合わせたソリューションの提供について共同で検討していくという。