ビザ・ワールドワイド(Visa)は10月30日、ラスベガスで開催中の「Money20/20」で、Visaチェックアウトにトークン技術を導入したと発表した。

Visaチェックアウトは、Visaが提供するオンラインサービスで、配送先や支払いに関する情報を安全に保存し、利用するたびに入力することなくショッピングできる。

Visaトークンサービスは、16桁のカード番号や有効期限、セキュリティコードといった重要なカード情報を、トークンと呼ばれる別の識別子に置き換える。これにより、実際のカード情報を開示することなく、決済処理が可能となる。

同社は加盟店と協力して、利用者のアカウント保護を強化。配信サービスや月次請求といった繰り返し行われる決済のために、オンラインデータベースに蓄積されたカード情報のトークンへの置き換えを進めている。

利用者のアカウント情報を置き換えることでVisaは、「カード・オン・ファイル(加盟店が月次または定期請求のため管理している利用者のカード情報)」においても、これらのカード番号が意図された決済取引以外で使用できないようにする。

これらの内容は、EMVチップ・テクノロジーへの移行やモバイル決済サービスのトークン化、生体認証技術、向上した不正検出技術など、その他のセキュリティ技術とともに、Visaブランドのカードを使った決済の安全性を担保するとしている。