情報処理推進機構

情報処理推進機構(IPA)は10月29日、「【注意喚起】SNSの友達リクエストを承認したら、連絡先情報を読み取られ、自分名義の招待メールが拡散!:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」において、海外のSNSからの友達リクエストを承認したことによって、意図せずにGoogleのコンタクトリストに一斉に招待メールが送信されることがあるとして注意を呼びかけた。

IPAは10月に入ってから、友人から送られてきた友達リクエストと見られるメールから承認処理を行ったところ、Googleの連絡先に登録してあるメールアドレスに自分名義で同様の友達リクエストメールが一斉送信されたようだ、という報告が急増したと説明。Google Appsでメール機能を運用している組織で同様のことがあった場合、問題があるとして、注意を呼びかけている。

企業向けのクラウドサービスはその利便性の高さもあって成長傾向を見せている。Google Appsはそうしたサービスの代表的なものの1つで、すでに多くの企業や組織が採用している。

今回指摘されているように、SNSの提供しているサービス共有の機能を利用すると、数回のクリックでこうしたオンラインサービスのデータを利用することができ、意図せずして取引先に紹介メールが送付されるといった事態が発生することも考えられる。

こうした問題が発生する可能性があることや意図しないサービス連携は許可しないことを社内で共有するなどして、対策を実施することが推奨される。