ネットジャパンは10月14日、Kroll Ontrack社が開発したデータリカバリーツールの「Ontrack PowerControls for MS Exchange」と「Ontrack PowerControls for MS SharePoint」の2製品をネットジャパンのバックアップツール「ActiveImage Protector」のリストアオプションとして販売開始した。

新製品はOntrack PowerControlsを使用することにより、ActiveImage Protectorで作成したExchangeサーバーのバックアップから、メール、添付ファイル、メールボックスを個別に簡単に復元することができるほか、同様にSharePointシステムのバックアップからデータファイル(コンテンツなど)を抽出したり、稼働中の同システムに復元することが可能。

また、Ontrack PowerControlsを導入することで添付ファイルの本文、件名、メッセージ本文、添付ファイル名に記載された文字列、ドキュメントや添付ファイルの内容といったキーワードで高度な検索が可能となる。また、サーバーを戻さなくてもデータベースファイルを参照しながら個別のメールやデータを復元できるため、ActiveImage Protectorを補完するツールとなっている。

Ontrack PowerControls for MS Exchangeの特長はグラニューラ・リカバリー(データ単位でのリカバリー)機能、電子メールやアーカイブの復元、電子メール検索に加え、レガシーのExchange Server上のメールボックスを最新バージョンのExchange Serverへ移行、結合ができる。販売価格はいずれも税別で特定の1サーバー内の100メールボックスごとで10万3300円、Ontrack PowerControls for MS Exchange Server with PowerPack(オプション)は12万8800円。

一方、Ontrack PowerControls for MS SharePointの特長はグラニューラ・リカバリー機能や現行のバックアッププロセスは不要なほか、データの整合性を保ったままSherePointをリカバリーすることなどができる。また、SharePoint 2013 Shredded Storage の復元をサポートしている。販売価格は税別で23万9400円。

同社では、Ontrack PowerControlsをネットジャパンが契約しているインテグレーター、パートナー、大手流通やネットジャパンの法人向けオンラインショップ「ビズネットジャパン」を通じて販売し、1年間で1億円の売上を見込んでいる。