日本オラクルは10月13日、同社のクラウド・サービス群として、顧客管理・営業支援を行う「Oracle Sales Cloud」の最新版の提供を開始した。最新版では、4つの業界別テンプレートに加え、予測の精度を向上したアナリティクス機能と販売代理店を管理する機能を追加している。

最新版では、ハイテク・製造、金融、消費財、通信業界に特化したテンプレートが追加された。各テンプレートには、業界特有のデータ・モデルや画面、業務フロー、ルールが組み込まれており、業界に特化した機能により、営業チームは業界特有の需要に対応することが可能になる。

追加された「ホワイト・スペース分析」機能は、担当顧客ごと、製品ごとの軸ですでに何がどこに売れている/売れていないという状況を画面上でわかりやすく表示し、どこがホワイト・スペースで、提案すべき製品が何かを推奨する。また、過去の実績、見込み案件情報をもとに、同業種内での売上傾向や組み合わせ販売や追加販売の可能性を算定する。

販売代理店を管理する機能は、販売代理店との売上予測と実行状況を可視化し、販売代理店の新規案件登録から、見込み案件情報の連携、代理店向けの教育プログラムに至る広範囲のプロセスを支援する。

加えて、販売代理店向けのコラボレーション機能も強化されており、自社の代理店管理部門と販売代理店が企業向けソーシャル・ネットワーク・サービス「Oracle Social Network」のセキュアなネットワークでチャットを活用したり、文書共有をしたりすることで、販売代理店との連携を迅速化し、両者での顧客支援を強化する。