日本への導入も待たれるが……
iPhone Upgrade Programは、毎月30-50ドルの範囲でiPhoneの代金を分割して支払っていく仕組みとなる。コスト面でのメリットはわずかにあるが、それ以上に大きいのが、購入時の負担金額の大きさだろう。
キャッシュフローを重視する米国の人々にとっては、月々のコストを平準化した方が、購入しやすく見える。しかも、AppleCare+を含んだ料金の分割であるため、実質的には金利0%のローンだ。1台ずつの金額が自動車や不動産に比べれば格段に小さいが、毎年買い換えるサイクルを作り出す上では、良い施策と言えるのではないだろうか。
日本でも毎年買い換えたい層から導入が期待される声が聞こえるが、米国と比較して、特にSIMフリー端末の下取り価格が有利である点、またキャリアは既に分割払いを導入しており、初期コストがかかりにくい仕組みになっている点から、その効果は限定的と見ることができる。
Appleとしても初めての試みであることから、あまりすぐの導入を期待しない方が良いと考えているが、どうだろうか。
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松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura
