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BetaNewsは10月6日(米国時間)、「DDoS attacks increase in frequency, use less bandwidth」においてCorero Network Securityのレポートを取り上げ、この半年でDDoS(Distributed Denial of Service attack)攻撃の性質が変わってきており、その実施時間の短縮と頻度の上昇が認められると指摘した。攻撃者は従来よりも効率を重視したDDoS攻撃へ手法をシフトさせている可能性があり、注意が必要。

2015年第1四半期の観測されたデータによれば、DDoS攻撃の平均的な実施回数は1日に3回だったが、2015年第2四半期にはこれが1日に4.5回まで増加しているという。これに反して1回当たりの実施時間とトラフィックは減少傾向にあり、Coreroの観測したDDoS攻撃のうち95%ほどが30分以内に攻撃を終了させているという。トラフィックも1Gbps未満のものが多く、従来よりも発見が困難になりつつあると指摘されている。

DDoS攻撃は対象をサービス不能状態に陥らせたり、脆弱性を突いて機密情報の窃取などを実施したりする目的で行われることが多い。こうしたDDoS攻撃に対処するには、リアルタイムにトラフィックをモニタリングして対処する必要がある。BetanewsではDDoS攻撃に対する防御においてISPの役割が大きいと指摘するとともに、回答を得たユーザの75%がこうした防御サービスに費用を支払う意向を持っていると説明している。