USB Type-Cポートを搭載

OSには最新の「Android OS 6.0(Marshmallow)」を搭載している。今回あまり時間がなくて詳細に触ってくる余裕がなかったのだが、操作は全体的に快適で、Android 5.0(Lollipop)で採用された「マテリアルデザイン」がさらに洗練されていたと感じられた。

本体外見からわかる特徴としては、Marshmallowでサポートされた生体認証用として指紋スキャナーを背面に装備。さらに本体の充電端子も兼ねたmicroUSBポートが、USB Type-Cポートに変更されている。USB Type-Cポートについては単にコネクターの上下がなくなるだけでなく、付属の高出力ACアダプター(15W)と組み合わせることで、10分の充電で最大約3.5時間利用できる高速充電モードが利用できる点もメリットだ。大変便利な機能だが、一般の充電器では利用できない。また、5にあった無接点充電機能(Qi互換)は、5Xではなくなっている。

従来のmicroUSBケーブルは使えなくなっているので注意しよう。15Wの充電器はiPad Air 2よりも高出力だ

指紋認証については、今回の新製品でもXperia以外全部が背面に指紋スキャナーを搭載しているが、正直言って使いづらくないのだろうか。筆者はiPhone 5s以降「Touch ID」を愛用しているが、テーブルなどに端末を置くときは常にディスプレイを上にしており、スリープしてもホームボタンなどを押せば時計が確認でき、そのまま指紋を登録した指で押しておけばロック解除できるようにしてある。

これを背面にスキャナーのある端末でやろうとすると、一度端末を持ち上げないと成立しない。使い方のスタイルの違いじゃないかと言われればそれまでなのだが、せっかくOSが標準サポートする機能が使いづらいのでは残念だ。ほかに上手い使い方があるのであれば知りたいのだが……。

基本は掴んで人差し指で指紋認証だと思うのだが、間違ってカメラのレンズ部を触ってしまったりしないか心配だ