ソニーは10月10日、ハイレゾ対応のウォークマン「A20」を発売する。A20は、コンパクトさと高音質を兼ね備えたハイレゾウォークマンのエントリーモデルで、昨年の11月に発売された「A10」の後継となる。本稿ではA10を1年近く使用してきた筆者が、A10と比較しながらA20の実力に迫る。

より幅広い層にハイレゾ訴求

ウォークマン NW-A25HN。16GBモデルで、ソニーストア直販価格は27,880円(税別)。ハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンが付属する

今回試用したのは、ハイレゾ・ノイズキャンセリング対応イヤホンを同梱した、容量16GBのNW-A25HN。シャツの胸ポケットに入るコンパクトサイズが魅力のシリーズだけに大きさが気になるところだが、サイズはW44.4×H109.1×D9.1mm、重量が約66gでA10から変更されていない。アルミダイキャストを採用したボディの質感も変わりなく、そこはかとない高級感を醸し出している。コンパクトで軽量かつ高級感がある点は、A20の魅力の一つと言ってよいだろう。

A20

A10

対応ファイル形式はA10と同じ

再生できる音楽ファイル形式もA10と変わらず、MP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM(WAV、最大192kHz/24bit)、AAC 、HE-AAC、FLAC(最大192kHz/24bit)、Apple Lossless (最大192kHz/24bit)、AIFFをサポート。microSDカードでメモリ容量を拡張することができるので、64GBモデルに128GBのmicroSDカードを使用すれば最大192GBの大容量を実現可能だ。1,200曲以上のハイレゾ音源を持ち運ぶことができる。なお、上位モデルの「ZX100」はDSDを再生(リニアPCM変換)できるが、本機はDSD非対応なので注意したい。

A10同様、右側面下にmicroSDカードスロットを装備する。最大128GBのmicroSDカードに対応しており、64GBモデルであれば合計192GBの大容量を実現できる