手ブレ補正を内蔵したマグネシウム合金ボディ

外観の基本デザインは、2014年に発売された第2世代のスタンダードモデル「α7 II」から多くの部分を継承している。フラットな面を多用した端正なボディだ。外装は主にマグネシウム合金製。手に取ると、高品位な質感としっかりとした剛性が伝わってくる。また、ボタンやダイヤルにはシーリング処理が施され、防塵防滴を実現している。

バッテリーと記録メディアを含めたボディ重量は約625g。α7シリーズ中では最も重いが、それでもフルサイズの一眼レフよりは軽量だ。標準ズームレンズ装着時のボディバランスは良好。オプションの縦位置グリップ「VG-C2EM」を利用して、より大きなレンズ装着時のホールド感を高めることも可能だ。

トータルとしては、画質やスピードといったカメラとしての基本部分が既存モデルから向上し、多機能なミラーレスカメラとしての完成度はいっそう高まったといえる。バッテリーの持久力にはやや課題を感じたが、USB給電機能によってその弱点を補っている。解像感や高感度を重視するユーザーにお勧めできるカメラだ。

大きく突き出たグリップが手になじむボディ。ストロボは非搭載。天面には、ISO標準ホットシューと互換性のあるマルチインターフェースシューを備えている

0.5型・約236万ドットの有機ELファインダーを搭載。倍率は世界最大をうたう0.78倍。表示が大きく、ピントやボケの状態をきっちりと確認できる見やすいファインダーだ

アイピースカップには、従来よりもソフトな感触の新型「FDA-EP16」を採用。EVFと液晶モニターの切り替えはアイセンサーによる自動で行えるほか、カスタムボタンに割り当てることも可能だ

液晶モニターは約122.1万ドットの3.0型ワイドTFT。上に約107度、下に約41度まで可動し、ローアングルやハイアングルでの撮影時に活躍する

電源には、これまでと同じリチウムイオン充電池「NP-FW50」を採用。撮影可能枚数はファインダー使用で約290枚、液晶モニター使用で約340枚

記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、およびメモリースティック PRO デュオなどに対応。Wi-Fi経由でスマホやタブレットと連携することも可能だ