オリックス自動車はこのほど、法人向け「移動事務所車(通称:オフィスカー)」を開発し、トラックレンタル事業での提供を開始すると発表した。

労働効率化ニーズに対応

「移動事務所車」は、営業用バンを改造して事務所機能を備えた車両。遠方での業務などで、事務所までの車移動に労働時間を割かれる企業の労働効率化ニーズに対応する。

車両は、日産「NV200」を改造し、カーナビやETC車載器のほか、事務所機能として折り畳み式のテーブルと椅子、車両用DC12VからAC100Vへ変換するインバーター、外部電源取り出し機能、LEDルームランプ、後部座席ウィンドウフィルムとカーテン、エンジンOFF時に使用可能な簡易型エアコンを装備。利用者を迎え入れる移動店舗車両とは異なり、事務作業を行うために最低限かつ必須な機能に絞り込むことで、導入コストを抑えたという。

移動事務所車の内装

第1号案件として、以前から「社員の労働時間を削減したい」という要望のあった三井住建道路に対し、9月28日に3台を貸し出す。今後は、利用者の用途に基づいた仕様で、オーダー製作にて展開するとともに、代表的な仕様の車両を各エリアの「オリックストラックレンタル」営業所に順次配備していく予定という。