日本マクドナルドは、店舗内壁面のグラフィックデザインに関して、初の日本人デザイナーを起用すると発表した。日本オリジナルデザインの店舗は2015年末までにオープンする予定で、来年度以降は全国のマクドナルド店舗に順次拡大していく。

これまで「アジア太平洋・中近東アフリカ地域の店舗」としてデザインされていた国内のマクドナルドの店舗デザインに、日本人デザイナーがグラフィックを担当した新店舗が登場する。グラフィックを手がけるのはTYMOTE(左)とグルーヴィジョンズ(右)

このたび起用(予定)が発表されたのは、日本のデザインスタジオ「TYMOTE(ティモテ)」と「groovisions(グルーヴィジョンズ)」。今後、両デザインスタジオからの提案を受け、マクドナルドも参加して両社で協議しながらデザインを決定していくとのこと。このたびの日本人デザイナー起用について、同社は「日本の文化を知り、国内におけるマクドナルドのイメージを理解している日本人デザイナーは、日本のお客様にとって親近感がわくグラフィックデザインを生み出してくれるものと期待しています」とコメントしている。

「TYMOTE」は、東京に活動拠点をおき、グラフィックを軸に、映像、CG、音楽、メディア・アートなどで、高い水準の作品やアイデア、企画を多数生み出しているデザインスタジオ。代表作として、ISSEY MIYAKE INC. “MESSAGE”のアートディレクション、伊勢神宮式年遷宮広報本部“SOUL of JAPAN”などがある。

一方、「groovisions」は、グラフィックやモーショングラフィックを中心に、音楽、出版、プロダクト、インテリア、ファッション、Webなど多様な領域で実績を持つスタジオ1993年に京都で活動を開始し、現在は東京に拠点を移動している。主な活動として、RIPSLYME やFPMといったミュージシャンのCDパッケージやPVのアートディレクション、日本テレビ 「NEWS ZERO」でのモーショングラフィック制作などがあげられる。

なお、同社が現在日本で展開している店舗のデザインは、アジア太平洋・中近東アフリカ地域の店舗内のグラフィックデザインとして設定された、海外デザイナーによる4つのデザインを採用している。今後は既存のデザイン4種類に、同プロジェクトで開発する日本オリジナルのデザイン2種類を加えた計6種類を、店舗環境に合わせて展開していくとのことだ。